株式会社ブリッジワン > blog > life > トイレ表示について、国土交通省の報告書を読んでみた。

トイレ表示について、国土交通省の報告書を読んでみた。

こんにちは、ブリッジワンです。

商業施設や公共施設にある、車いすで入れたり、オストメイトの洗浄台があったり、おむつ交換台があったりする、いわゆる多機能トイレ。
不特定多数の人が利用する公共施設の多機能トイレを、より適切にしていこうという動きをご存知でしょうか。

平成23年度に国土交通省が「多様な利用者に配慮したトイレの整備方策に関する調査研究」を実施し、多機能トイレの利用集中を解消するための取組等を推進していました。そして、令和2年に、共生社会におけるトイレの環境整備に関する調査研究検討会がトイレの整備状況や利用状況に関する実態把握を行い、今後の取り組み方針について、令和3年3月に報告書を発表しています。


今回読んでみたのは、この「共生社会におけるトイレの環境整備に関する調査研究 報告書(概要)」です。


報告書では、不特定多数が使う、公共施設や商業施設のトイレについて、
ざっくりと以下の様な内容が書いてあります。
———————-
1.対象者が利用できる様、ひとまとめになっている機能を、できるだけ分散させる
2.施設内のどこに、どんな機能のトイレがあるのかという情報に、たどり着きやすくする
3.不特定多数が使うので、介助者を含め、多様な利用者特性に配慮する
4.機能や利用対象者を明示し、適正利用の推進/啓蒙を引き続き行う
———————-

資料の中には、多機能であるがゆえに、利用が集中して使えなくなってしまうということも書いてありました。
一般トイレを利用できる方が多機能トイレを使うという場面だけでなく、例えば、おむつ台を使う方と車いすの方など、多機能トイレの対象者同士のタイミングが重なる場面もあるのでしょう。個室が複数ある一般トイレですら、タイミングによってはかなり並びますから、1つの個室に機能を集約した多機能トイレが利用しづらいのも納得がいくところです。

さぁ、今回発表された報告書。私たちサインを取り扱う企業がどう関わっていくかというと、
2.施設内のどこに、どんな機能のトイレがあるのかという情報に、たどり着きやすくする
4.機能や利用対象者を明示し、適正利用の推進/啓蒙を引き続き行おう

の部分です。

例えば、施設のフロアの案内板や、吊下げの案内板、トイレの機能を示すピクトやサインがイメージつきやすいでしょうか。


表示内容を決めるのは、もちろんお客様ですが、今回のような資料を我々が読んでおくことで、適切な表示は何なのかということを考えながら、お客様から来るかもしれない依頼に対して、準備(心づもり)をしておくことできます。もしくは、こんな表示内容のプレート作ってみました!と実際にサンプルを作って報告書の内容を広めることもできちゃいますね。

現時点でも、ブリッジワンの室名札サイトでは、多数ピクトをご用意しております。
今回の報告書は、あくまで不特定多数の人が利用する施設のトイレのことを考えた内容でしたが、「ピクトをこんな配置で並べたい」「こういう文字とピクトを入れたい」「このサイズでピクトを入れられますか?」など、ご希望の表示があれば、ご相談ください。